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合成保存料:環境に支払う代償は?

合成保存料は、食べ物をより長持ちさせ、化粧品をお店やバスルームの戸棚で腐らないようにしてくれます。でも、うまい話には裏があるもの…。合成保存料の中には、商品を保存はできても、その後に生分解はされずに生態系に影響を及ぼすものもあるのです。

合成保存料を含む商品が排水管から流れ出ると、水系に入り、やがて地球上の生命に必要不可欠な大きなサイクルの一部に組み込まれます。水中に生息する植物や動物はその化学物質を取り込み、それが散りも積もれば動植物に有害な影響を及ぼしますし、さらには食物連鎖の上位にいる動物にも影響が出ます。

生物蓄積と呼ばれるこのプロセスは、過去にも環境に悪影響を及ぼしています。1950年代から60年代に、広く使用されたある殺虫剤が鳥の卵の強度を弱め、親鳥が卵を抱こうとすると割れてしまうという現象が起きました。

不溶性の化学難燃剤であるポリ塩化ビフェニル(PCBs)の事例もあります。このPCBsは1940年代に初めて使用され、30年後には禁止されましたが、今もなお、シャチの個体数に影響を及ぼしています。シャチがこの化学物質をエサから取り込み、その毒素が子どもにも移行してしまったのです。これにより、シャチの繁殖率が落ち、免疫システムにも悪影響が出ています。ロンドン動物学協会のポール・ジェプソン博士は、こう説明します。「PCBsの使用は禁止されましたが、一度流出してしまった化学物質は自然環境の中ではなかなか分解されません。こういった汚染物質は、徐々にしか減らないのです」

化粧品の保存料も、前に述べた化学物質に比べるとごくわずかな量とはいえ、水系に蓄積し、環境を汚染します。天然の原材料を使った商品の保存方法を探るのは、お客様のお肌にとってメリットがあるだけでなく、私たち人間が生きていくために必要な生態系を守ることにもつながるのです。ハチミツや海塩などの原材料は、環境にやさしいだけでなく、害を及ぼすことなく自然に還るのですから。

オレゴン州立大学の保全調査研究員ステファニー・グリーンはこう説明します。「まだ認知されていませんが、私たちは、プラスチック・クライシスに直面しています。こうしたマイクロビーズなどによる汚染は、汚水処理施設を建てて何とかできるものはないほど、その問題は深刻なのです。マイクロビーズは、非常に耐性が高い物質なのです」

オーストラリアの研究者は、魚は、非常に高いレベルの汚染物質を体内に蓄積させてしまうということを発見しました。調査員のブラッドレー・クラークはこう結論付けます。「プラスチック類は、水中では有毒化学物質を引き付けることにより、その濃度を増加させます。マイクロビーズのサイズと表面積が、この問題をさらに深刻にさせています。」

ナチュラルやり方で商品を保存する方法を見つけることは、消費者にさらなる利益をもたらすだけでなく、汚染物質や生分解できない素材から、私たちが生きるために必要不可欠な生態系を守ることにつながります。ハチミツや海塩のような原材料は、私たちの環境を変えることはありませんが、分解されても無害です。それは、つまり私たちを取り巻く世界へのインパクトを減少させているのです。

ラッシュの商品の65%は、自然由来の原材料を慎重に配合することで保存しています。

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