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アーモンドオイルが育む平和の種

パレスチナ人農家が生計を立てるための手段として、伝統的で持続可能な農業を再び確立させることにカナンは取り組んでいます。彼らは、フェアトレードが、占領による争いに巻き込まれた地域に、外の世界とのつながりを持つ機会をもたらすと考えています。

 

パレスチナの西岸地区北部の先端、ジェニンの街の近くに位置するアル・タイベーの村。 アラビア語で「美味しい」という意味の「タイベー」を名に持つこの村は、「アーモンド村」として知られています。 パレスチナ・フェアトレード協会(PFTA)の15人のメンバーは、この村の一角をオリーブとアーモンド専用の栽培地として使っています。 ここでは、1年でおよそ10トンのアーモンドを生産することができます。

この村はイスラエルの分離壁の傍らにあり、西岸地区に数多くあるオリーブとアーモンドを栽培する村の協同組合や小規模農家のひとつです。これらの作物はカナン・フェアトレードに供給された後、オイルに加工されて世界中に輸出されています。

2009年にフェアトレードのオリーブオイルを取引するために設立されたカナンは、事業を拡大して他のパレスチナの伝統的な食品を生産・輸出することにも成功しました。 この団体の倫理観を耳にし、製品の質も目にしたラッシュは、ラッシュ製品のためにアーモンドをオイルに加工することを依頼しました。 2012年以来、カナンはこのプレミアムオイルをラッシュに供給しています。

カナンはパレスチナ・フェアトレード協会(PFTA)と密接にタッグを組んで活動しています。イスラエルの西岸地区占領に対する平和的な抗議活動の一環として、国際的な市場でフェアトレードを実践しながら西岸地区の農家の経済状況を改善することを目的に、PFTAの1700のメンバーから作物を購入しているのです。

アーモンドは夏の終わりから9月にかけて村で収穫されます。その際、村人はアーモンドの硬い殻を集めて2~3日間日干し、乾いた殻を割って保存します。 砕いたアーモンドの仁を低温圧搾してオイルを生産するので、オイルの品質に対するダメージはありません。 アーモンドのおよそ50%はオイルとなり、搾りかすはお菓子の材料として使われるので、無駄はまったくないのです。

この村のアーモンドは雨水を使って栽培されています。 協同組合のメンバーでアル・タイベー村の長老であるハッジ・アブ・イスマイルさんは、次のように説明しています。 「アーモンドを普通の水で育てると、味が変わってしまいます。それが雨水だけを使っている理由です。ここのアーモンドと他の普通のアーモンドを比べると、味の違いが明らかにわかります。」

カナンの目的は、フェアトレードの理念に基づいて商品を取り引きする労働者、農家、加工業者、取引業者、輸出業者、輸入業者、流通業者、消費者をつなげるひとつのコミュニティを築くことなのです。 この目的を達成するため、パレスチナ人農家が生計を立てるための手段として、伝統的で持続可能な農業を再び確立させることにカナンは取り組んでいます。彼らは、フェアトレードが、占領による争いに巻き込まれた地域に、外の世界とのつながりを持つ機会をもたらすと考えています。 また、教育プログラム、助成金、アーモンドの木の寄付などのイニシアチブを通し、地域の農家をサポートしています。

ラッシュは、パレスチナとイスラエルの農家を分け隔てなく支援しており、持続可能な慣行の実践、農家の経済的な発展と西岸地区の占領と紛争に終止符を打つことに従事している団体から高品質のオイルを購入しているのです。 ラッシュのエキストラバージンオリーブオイルは、イスラエルの女性主導フェアトレード団体であるSindyanna(シンディアナ)から調達されています。 Sindyannaは、ユダヤ系イスラエル人とアラブ・パレスチナ系イスラエル人の協働という他に類を見ない非営利団体で、イスラエルと西岸地区のパレスチナ人農家を支援しています。 これらの農家を支援することによって、農家は国境を超えた収入源を確保し、伝統的な生活様式を再開することができると同時に、ラッシュは農家が心を込めて栽培した高品質の作物を購入することができるのです。

この団体の倫理観を耳にし、製品の質も目にしたラッシュは、ラッシュ製品のためにアーモンドをオイルに加工することを依頼しました。

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