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包装ゴミ大国でこれから必要なアクションとは

2018年春、韓国ソウルのヨイド公園で包装ごみ問題について考えるラッシュコリア (LUSH KOREA co., Ltd.) 主催のイベント「Go Naked 2018」が開催されました。そこには楽しい思い出や大切な人との時間を通して、いま韓国社会で“包装ごみ問題”という、大きな問題に向き合う韓国の人々の姿がありました。

 ソウルの街を歩き、現地の人に話を聞くと、韓国のごみ問題の状況は日本にとてもよく似ていると感じます。ラッシュコリアのダイレクター、ベロニカ・キムが話すように、韓国には「丁寧に包装すればするほど、相手に対する敬意と気遣いが表現できる」という文化があり、日本文化とも共通しています。食品が三重にも四重にも包装されていることは珍しくありません。相手を思う気持ちが、ごみが増える原因になってしまっている側面があるのです。

 韓国では、急速に広まったオンラインショッピングやカフェ文化などが、ごみ増加の一端となっています。ラッシュコリアのコマースチームで働くアクアも「韓国では、24時間営業のカフェが多く、朝昼晩と1日3杯はコーヒーをテイクアウトする人もいるくらい」と教えてくれました。イベント会場に用意されたごみについて知るための展示には、韓国の使い捨てカップの年間ごみ量は12万トン、個数にすると約230億個と書かれていました。これは、国民の2人に1人が1日1つ、使い捨てカップを消費している計算になります。綺麗に洗われたカップはリサイクルごみとして回収され資源活用されますが、カフェなどで出る使い捨てカップごみのほとんどは、焼却ごみとして回収されているのが実態だといいます。日本においても同じことが言えますが、分別回収の仕組みはあっても、それが十分に活用されず焼却量が増えていることは、焼却時に排出される温室効果ガスの増加に繋がっているのです。また、これまで韓国から中国に輸出されていたプラスチックごみも、2018年1月より中国がプラスチックごみの輸出制限措置を発効したことから、報道では韓国の一部地域でプラスチックごみの回収がストップし、住民の間でトラブルになっているとも伝えられています。

 
ーヨイド公園の利用者によるごみ

 人々の暮らしや文化に深く関わるごみ問題の現状を変えるには、どうしたらよいのでしょうか。ベロニカは「Go Naked 2018」にて、このように話してくれました。「包装ごみや資源の問題について、政府や行政を責めようとは思っていません。現状を変えるのは、私たち個人であると思っているから。問題が大きいだけに個人個人に『気づき』を与え、それぞれが行動を起こすことが重要なのです。人々の認識を変えるのには時間がかかる、だからこそ、このイベントのような楽しい思い出など、ちょっとしたきっかけから少しずつ行動に繋げることが必要なのです。」
 

 

 イベント参加者に話を聞くと、包装を脱ぎ捨てたラッシュの「ネイキッド」商品をきっかけに、カフェに行くときにタンブラーを持ち歩くようになったという声や、お弁当を作るようになったという声を聞くことができました。「イベントに参加することで、より多くの人に包装ごみ問題と自分の気づき、友だちや家族にも伝えた」という、アクションの連鎖も見ることができました。

 イベントを企画したデジタル部門のシニアマネージャー、ハッピーはこう語ります。「オンラインショップというビジネスモデルにはどうしても段ボールがついてきてしまいます。段ボールは韓国で急増している包装ごみの1つでもあり、お客様と一緒に私たちが出来ることは何か考えたいと思い、企画を始めました。問題を提議し、みんなで楽しみながら未来を変える意思表示として残せたという意味では成功ですが、でも本当のゴールは、問題の解決です。ラッシュとして、これからも緩衝材やボックスの構造的な工夫による資材の削減のチャレンジは続いていきます。」

 「一緒に考え、アクションに変える」というのはショップでも同じです。韓国のショップで働くスタッフのジラーフは、お客様から学んだエピソードについて話してくれました。「いつも通り、お買い上げ頂いた商品を袋に入れようとしたら、『環境に負荷がかかるから、余分な袋はいらないよ』と言われました。普段、環境に良いことを、と心がけている自分でも、お店の中で当たり前のようにゴミを増やしてしまっていたんだなと気づくきっかけとなりました。」

 包装ごみに関する問題は、文化や社会に浸透した一般常識と深い関わりがあり、現状を変えて行くには時間がかかります。だからこそ、より多くの「ひとり」が、この問題に気づき、行動を起こすことが重要なのです。ラッシュコリアは、ラッシュの商品や人を通じて、「ひとり」が気づき、アクションを起こすための変革の拠点になろうとしているのです。

 

 

2018/7/25

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