FEATURED

オイルよければ全てよし

シェイクスピアは「終わりよければ全てよし(All’s Well That Ends Well)」と言っていますが、ラッシュ流にアレンジするなら「オイルよければ全てよし(Oil’s Well That Ends Well)」ということです。

ラッシュでは、厳選して手に入る限り最高の原材料を使用していますが、ココナツオイルも例外ではありません。お肌にうれしい栄養素がいっぱい詰まったココヤシの実から得られるこのオイルは、インドネシアのニアス島から届けられます。もちろん、生産過程で人道的・環境的な問題がないことをきちんと確認している原材料です。ニアス島には、私たちが使っている時計とは異なる、ゆっくりとした時間が流れているのでしょう。のんびりとした気候風土で、人々はゆったりと人生を楽しみながら生活しています。長年ラッシュにココナツオイルを提供してくれているサプライヤーのマットもそのひとりです。

ラッシュと提携している生産者の多くがそうであるように、マットも地域に影響力をもつ情熱的なリーダーです。2005年に島の70%に甚大な被害を与えた地震が起こったとき、彼は旅をしながら食品業界で働いていましたが、すぐに故郷に戻ることを決意しました。彼は国際的な活動に詳しい有識者とコンタクトをとり、ニアス島の近くにあるヒナコ諸島にココナツオイルの工場を作りました。ラッシュでは、2007年よりマットの工場で作られる素晴らしい香りのココナツオイルを使用を開始しています。購入量は年々増え、ラッシュで必要な生産量をまかなうためにニアス島に新しい工場が1軒建てられました。現在ではこの工場を活動の拠点として、最高品質のココナツオイルを大量に生産することが可能となっています。

ココナツの実が収穫の時期を迎えると、木登りの始まりです。これはスタッフのひとりAmafikiの仕事で、20メートルを超えるヤシの木にするすると登っていき、余分な枝を切り払います。彼がなたをふるってヤシの実を切り落とすと、下で待ち受けているAlbinousとSimaritiがそれを拾い集めます。頭の上にヤシの実が落ちてきて当たらないかと心配されるかもしれませんが、彼らは慣れているから大丈夫なのです。ヤシの実約750個は、約1000ルピーで取り引きされます。

ココナツオイルは、次のようなステップで作られます。

工場に運ばれたヤシの実は、皮をむいて実とココナツウォーターに分けられます。実の部分を2種類のグラインダーにかけて細かく砕き、水で洗い流してさらし布に包み3~4時間かけてココナツミルクを抽出していきます。

その後、ココナツウォーターを加えて、一晩かけて脂肪分と水分を分離させます。朝になって完全に分離しているのを確認したら、4回濾過。真空パックされたオイルはイギリスへと向かい、スキンケアやヘアケアの商品の原材料になります。ラッシュ自慢のパームオイル不使用の石けん素地のベースにも使われる、とても大切な原材料です。

ニアス島にとってラッシュとの取り引きは大きな収入源となり、Ono Niha財団を通じて事業拡大のための再投資も行われています。新しいコミュニティーセンターの開設もしており、最近では清潔な歯科医院も入った立派な建物が建てられ、スタッフたちは皆高い意識をもって仕事に携わっていました。間もなく、外国語の教室も開かれるようになるとのことでした。

彼らの次なる目標は、障がいをもつ子どもたちにアクアセラピーを行うためのスイミングプールの建設です。ラッシュにとって最高品質のココナツオイルをコスメの原材料として使える栄誉は、ニアス島の人々にとって経済的な効果を生み出し、そして生活水準向上のサポートとなっているのです。これは、ひとつの立派なサクセスストーリーと言ってよいのかもしれません。

コメント (0)
0 件のコメント