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バナナペーパーで世界を救う

ラッシュでは、ザンビアで廃棄されていたオーガニックバナナの茎の繊維から出来た、貧困問題と環境問題を同時に解決する可能性を持つ紙「バナナペーパー」をギフト商品に使用しています。
2015年10月、バナナペーパーの生産者である株式会社ワンプラネット・カフェのペオ・エクベリ氏、ビリー・エンコマ氏をLUSH 原宿表参道店に招待し、トークセッションを行いました。

 

ラッシュには、商品の原材料や資材の仕入れをしている「バイイングチーム」があります。ラッシュのエシカルバイイング(倫理的な買い付け)において、フレッシュな原材料を使うというポリシーがありますが、その他にも「私たちが購買をすることで原材料の生産者の方々やお客様、ラッシュのスタッフ、さらには環境や地域社会にどういう影響を与えているのかという意識を持つ責任があると思っています」と語るのはバイイングチームのChiemi。ラッシュでは、その責任を持った上で、私たちの購買活動が、地球上でどのようなポジティブな影響を生み出せるのかということを常に考えています。

Chiemiは、ワンプラネット・カフェのエクベリ氏に会った時、初めて本当に世界を変え得る人に出会ったと思い、その衝撃を今でも覚えていると言います。この出会いを契機にラッシュでは、社員の名刺やギフトのラッピングやタグにバナナペーパーを使い始めました。

バナナペーパーの生産者である株式会社ワンプラネット・カフェは、持続可能な発展(Sustainable Development)の実現に向け、環境問題や貧困問題を解決する事業開発、事業支援を行っています。「ワンプラネット・カフェ」という会社名について、エクベリ氏はこう説明します。

「今、地球上で私たち人間は地球1個分の資源に対して、資源1.5個を使って生きています。でも、地球は1.5個もありません。だから地球1個分の資源の生産量の範囲内で、消費活動やビジネスをやっていかないと、サステナブル(持続可能な)な世界は実現できません。それを実現するための『ワンプラネット』、地球1個分の範囲でビジネスを行う、そしてサステナビリティのための情報を楽しく飲む、というのが最後の『カフェ』です。」

【Q. ラッシュでは、元々多様性を持った原材料の仕入れを重要視しているのですか?】

Chiemi「木材由来の紙を使ってばかりいることは、恐らく今後継続していかないと思います。森林伐採が進み、この先も木を伐採し続けていくと、地球はどんどん傷ついていってしまいます。かといって木材以外のある資材を一極集中型で仕入れるのではなく、多様性を持った仕入れをしたいので、紙に関して言えば、今までにもネパールで作られたロクタペーパーやリサイクルコットンペーパーなどの再生紙を使用してきましたが、その中にバナナペーパーも加えていこうという話になりました。」

【Q.バナナペーパーのプロジェクトはいつ、どのように始まったのですか?】

エクベリ氏「2010年にザンビアを訪問した時、エシカル・サファリガイドとしてサウス・ルアングア国立公園を案内してくれたのが、現在ワンプラネット・カフェの取締役で、バナナペーパープロジェクトの現地ヘッドマネージャーであるビリーでした。その時、ビリーは自分の住む村を見せてくれ、私はザンビアのその村でバナナが育てられていることを知りました。バナナ農家の方々は経済的に農薬や殺虫剤を買う余裕がなく、バナナは全てオーガニックでした。そこから度重なる話し合いを経て、日本の和紙技術とのコラボレーションにより、エシカルでサステナブル、丈夫で質の高い紙が完成しました。だから、バナナペーパーは“made in Japan”ではなく、“made with Japan”なのです。」

【Q. バナナの茎の繊維から紙を作ることが、どうしてエシカルでサステナブルなのですか?】

エクベリ氏「バナナの木というのは、木から一度しか実が出来ません。一度実が成ったバナナの木は、茎を切り落とすと、木が翌年再生し、またバナナの実が成ります。これを繰り返します。これまでは毎年バナナを育てた後、茎はゴミとして廃棄されていました。また、現在世界では毎年日本の面積の1/3にあたる面積の森林が伐採されています。その一部は、紙を作るためです。紙を作るために木を伐採すると、木が再生するのに10年から30年かかります。バナナの茎は1年で再生するのに加え、バナナペーパーが普及することで、過剰な森林伐採にポジティブな影響をもたらすことが出来ます。さらに、バナナペーパーの生産をすることで、現地に雇用が生まれます。ザンビアでは1人の収入により、家族10人を養うと言われています。さらには、バナナペーパーチームのメンバーの子どもが学校に行くことが出来ます。同時に、もちろん森林も伐採しなくていいので、環境問題・貧困問題を同時に解決する紙なのです。」

Chiemi「すごいシンプルですよね。行程もシンプル。そして、誰が作ったかということが繊維の過程から分かる。バナナペーパーは生産者の顔が見えます。ただの顔ではなく、生産者の笑顔が見えます。やっぱり顔が見えるって、安心さとそれに対して湧く愛着がありますよね。ラッシュの商品にはその商品を作ったシェフ(作り手)のフェイスラベル貼ってあり、シェフとの距離を近く感じていただけると思います。それが紙でも出来ることがすごく素敵だと思います。」

エンコマ氏「ザンビアのバナナペーパーチームはとても協力的な素晴らしいチームです。勤務時間通りに出勤し、働くことに誇りを持っています。一緒に働き始めた当初は健康的でなかったメンバーも、今はとても健康的。何よりチームには笑顔が溢れ、互いが気持ちよく働くことが出来ます。」

エクベリ氏「最近、色々な場所で『バナナペーパー売ってる人ですか?』と聞かれます。そうではありません。私たちはバナナペーパーを売っているのではなく、サステナビリティを届けています。」

Chiemi「バナナペーパーについて話をする場所は、その話が終わるとすごくポジティブな空気が生まれるんです。そして、そのポジティブな空気になって終わるのではなくて、一人ひとりが家に帰った後のアクションに繋がるなんらかのきっかけになっていると思います。」

エクベリ氏「メッセージは、大事ですね。Be Serious(真面目に)。真面目に貧困問題と環境問題を解決しましょう。だけど、楽しむことを忘れずに。それはGo Bananas。英語では、『楽しもう』『クレイジーになろう』ということです。そして、もうひとつのバナナの意味はもちろんバナナペーパーです。Yes, Be Serious, Go Bananas!」

【Q. バナナペーパーには世界を救う可能性があると思いますか?】

Chiemi「ただ、バナナペーパーを買うことが私たちだけで終わるとは思わないし、エクベリさんたちが話すだけでは終わらない。それを今日みたいな場で伝え、それをより多くの人に伝え、みんなが行動を起こせば、世界を救うことへの大きな一歩を踏みだせると思います。」

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