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スパトリートメント「KARMA」ができるまで

「ジャイサルメール郊外に滞在中、マンガニャールのミュージシャンたちに紹介してもらうべくチャナン・カーンに連絡をとりました。彼と共に車でラージャスターンの砂漠を走り抜け、太陽が照りつける村へとたどり着いた時のことです。その集落に唯一あった木の下に座ると、楽器を持ったミュージシャンたちが次々と現れました。ある者は平床トレーラーで、またある者はバイクで。徒歩でやってきた者もいました。それぞれのミュージシャンが自分たちの伝統的な歌を演奏しました。歌は、彼らの環境について、失ったものについて、宗教・文化、そしてもちろん、ラブソングもありました。」

シーマ・ムケルジーとサイモン・リッチモンド

 

インドのうだるような暑さの中、新しいスパトリートメントのアイディアの種が植えられました。ミュージシャンであるシーマ・ムケルジーとサイモン・リッチモンドの旅が栄養となってその種を育み、マンガ二ャールのノマド(遊牧民)やベンガルの名演奏家、学生たちの音楽が水となり、種は新たなトリートメントという形で実を結んだのです。

ラッシュのスパトリートメントを開発するハンナ・ラミーマンは言います。「ラッシュはシーマ・ムケルジーとサイモン・リッチモンド、二人のミュージシャンを、広大なインドへのインスピレーショナルジャーニーへ誘いました。旅の途中で彼らは様々なアーティストと出会い、共に演奏しましたが、出会いはそれにとどまらず、マッサージ界の指導者や師匠らを通して、彼らの文化や生き方の様々な側面にも触れ他のです。私たちは、この2人の経験にインスピレーションを受けたスパトリートメントを作りたくなりました。それには、とトリートメントルームに足を踏み入れた瞬間から、まるで生まれ変わったような感覚を感じて欲しいという思いがありました。」

「アーユルヴェーダ」として知られる古来の伝統医学において、健康とは、自身の内面との調和及び自身を取り巻く環境との調和から生まれるとされています。このような基本理論は、古くは古代インドのサンスクリット語で書かれた経典に記録され、現在もインドで幅広く実践されています。この基本理論は、トリートメント「KARMA(カルマ)」にも組み込まれています。二人のセラピストが音楽に合わせながら、シンクロした動きでトリートメントすることで、うだるような暑さの都市のコルカタから、奥深いラージャスターン砂漠、ケーララ州の蒸し暑いジャングル、壮大な山々の風景が広がる高原都市のダージリンまで、お客様を旅へとお連れします。

「トリートメントでは温めたオイルを使用します。」とハンナは言います。
「アーユルヴェーダでは、身体にオイルを塗ることで長寿と健康を促し、病気や風邪、ストレス、緊張から守ってくれる効果があるとされて考えられてきました。」この教えからインスピレーションを受けた KARMA では、二人のセラピストが調和の中でシンクロした動きを行い、「プラーナ(生命の力)」と呼ばれる体の内側の流れを刺激します。アーユルヴェーダでは、プラーナは体中に行き渡り、チャクラといわれるエネルギーセンターに特に集中していると考えられています。また健康状態が思わしくないときは、この生命力の流れがせき止められたり詰まったりした状態にあるため、バランスを整える必要があると考えるのです。

LUSH SPA - KARMA - HI RES

Introducing Karma from the #LushSpa
KARMA トリートメントを行うセラピストたちは全身をほぐし、瞑想やマルマ(あるいは圧)ポイントの刺激のコンビネーションを使って体のエネルギーを調整しながら、お客様をグラウンディングさせます。ハンナはこう言います。「トリートメントでは、まずはじめに一人のセラピストが優しく足を洗い、その間にもう一人がKARMA の香りのハーバルボウルを用意します。これは背面の各チャクラにしっかりとした圧を加えるためです。その際、各チャクラを表す音でシーマが歌う声が流れます。これはお客様の心身を整えるためです。その後、シンギングボウルを優しく打ちます。体のまわりにピラミッドを描くようにして。これには筋肉をほぐし、心を落ち着かせる働きがあります。」

彼女は続けてこう言います。「日々忙しく走り回っている時私たちは、高頻度で振動しています。これを静めることによって、同じ仕事、同じタスクをよりバランスの取れた状態で、落ち着いて、エレガントに、楽にこなせます。心がより落ち着いてバランスの取れた状態でいるとき、一層効率的に動こうという視点に立ち返ることができるし、また周囲で起きていることにも気づけるようになるのです。」

マルマの考え方は、インド古来の武術がホリスティックマッサージへと進化する中で生まれました。トリートメント KARMA においても、セラピストたちが足のマルマポイントに働きかけるという形で取り入れられています。シーマは旅日記の中で、地元の人に教えてもらったグル(先生)のもとを訪ねたときのことをこう記しています。「このマルマ療法のグルは、この地域で一番腕がいいようで、足を使って体を操っていた。マルマポイントマッサージでは、体のエネルギーセンターの107箇所のポイントにフォーカスする。」

トリートメント KARMA の開発には、マルマの他にも新旧のマッサージの手法が取り入れられました。例えば動きを調和させて行う「アビヤンガ」(4つの手で行うマッサージとしても知られる)では、二人のセラピストが一緒に体の上を動きます。これは、KARMA にも不可欠なものです。そして、お客様にとっての効果も高めてくれます。ハンナは、こうも言います。「二人のセラピストが同時に施術することで、体内の流れをより促進できます。温かいオイルは、トリートメントの流れを助けてくれます。セラピストたちの動きの調和と集中の重要性こそが、シーマとサイモンがインドで体験したアビヤンガの鍵だったのです。」

シーマはこう回想します。「マッサージの最中、セラピストたちは喋っているか笑っているかのどちらか。でもたった一度だけ、二人が流れに乗ってマッサージが同じ圧でシンクロしたときがあって、そのときの状況も気持ちが良くて、本当に若返るような体験だった。そういうときはセラピストの『ダンス』の中で我を忘れてしまうし、音楽、香り、五感全てにおいて引き込まれてしまったのです。」

ハンナは、ラッシュスパでトリートメントを行うセラピストたちがリズムと流れを生み出すために、お互いにしっかり調子が合っていることを重要視します。「トリートメントの最中、セラピストたちは鏡のように相手と同じ動きをしますが、あるところで別れて、一人は頭、もう一人は足を担当します。ですが、その間もお互いの動きを観察し続け、KARMA トリートメントの世界観を部屋の中で作り続けるのです。」

二人の動きを調和させるだけでなく、セラピストはトリートメント中、お客様の瞑想にも加わります。ハンナはこう話します。「トリートメントが始まる前に、お客様に白い光を思い浮かべるように伝えます。その光は足から始まり、膝へ、そして感情が集まり溜まっているみぞおちへと上っていきます。お客様の胃のあたりに働きかけることでそこにたまったストレスが解放できると考えるので、その部分をしっかりケアする際には、セラピストたちもこの体の中を移動していく白い光を想像しています。」

お客様の体験をより色濃いものにするため、セラピストたちが調和して動けるように、ハンナは、人生をマインドフルに生きる術を教えてくれるアレキサンダー・テクニークの指導者の専門知識を取り入れました。「それにより、トリートメントルームに世界観を作り上げることを教わったのです。」とハンナは説明します。「そうすることで、セラピストたちが同じことを考えながら動けると同時に、二人がお客様の心身にこのトリートメントならではの宇宙を作り上げていくのが感じられます。何も事前にお伝えしなかったのに、あとで私にこう話してくれたあお客様もいました。『あの時、なんだか感じるものがあった、言葉にはならないけれど』と。」

このトリートメントは、アーユルヴェーダから取り入れたシロダーラで最高潮に達します。優しく垂らされたココナツウォーターが第三の目に、そして髪へと流れます。お客様は、穏やかで安らいだ感覚を覚えます。とろみのあるココナツウォーターをしっかりと垂らすと、瞑想状態へ導かれます。ハンナは、こう話します。「シロダーラは、古代から伝わる自然医学アーユルヴェーダにおいて使われてきたユニークなボディセラピー法の一種で、神経系統に素晴らしい効果を発揮すると言われています。心と神経を速やかに落ち着かせ、リラックスした状態へ導き、浄化する作用があると考えられているので、トリートメントを終えるころには思考をクリアにし、集中力を高めることが期待されます。」トリートメントの終盤に、お客様が心身共に完全にリラックスした状態になることを目指しています。

体に感じられる効果には、巡りや消化の改善ですが、これはトリートメント後も継続すると考えられます。ハンナはこう説明します「私たちは、今や携帯電話、あらゆるところから入ってくるメッセージ、ソーシャルメディアに囲まれて生きています。つまり、いつも何かに「繋がって」います。このトリートメントによって、そういった環境から一旦解放するお手伝いをするのです。このトリートメントに浸れば、落ち着いて、和んだ気分は継続するでしょう。自分の体にとって良い「KARMA」をもたらしてあげるということに尽きるのです。」

KARMA は、2018年9月1日より予約受付を開始する予定です。 

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