FEATURED

Soapbox: もし、あなたが誰かを愛することが犯罪だとしたら?

言論の自由はとても大切な権利。「Soapbox」のコーナーでは、ラッシュの社外の専門家に依頼し、見識や解説について寄稿いただいています。今回の執筆は、All Out (オールアウト)代表 アンドレ・バンクス氏。世界の76ヵ国では同性愛者であることが犯罪になります。その中には、同性愛者であることで死刑を科される国も含まれます。世界中の何百万もの人は、愛を表現することで自由、時にはそれ以上のものが奪われることがあるのです。現在、セクシュアル・マイノリティが平等な権利を持っている国はひとつもありません。これが人権問題であること、そして世界中の市民がこのムーブメントに参加する意義を語っていただきました。

 あなたが誰であろうと、どこに住んでいようと、人生の中で周りから良く思われないような交際をすることもあるでしょう。すごく年の離れた人や違う人種・宗教の人、同性の人と交際をすることで、あなたの周りの人がネガティブに思うかもしれません。

 でも、あなたが誰かを愛することが犯罪となるとしたら、どうでしょうか?あなたの交際に対する他の誰かの意見によって、あなた自身が逮捕されたり、身体的な危害を加えられたら、どうでしょうか?

 休暇中で首都ラバトにいたモロッコ人男性2人が観光名所の前でハグをしていたら、逮捕されたという事が起きました。国内で施行されている反同性愛法に違反していたことが理由です。2人とも留置所に入れられ、メディアでは身元が公表された結果、2人の家ではヘイトデモまで起こりました。もしこの2人に有罪判決が下されれば、3年の禁固刑が科されます。2人がしたことは「ハグ」、たったそれだけです。決して大昔の話でなく、つい最近の出来事です。

 誰かを愛するという人間の本能的なことが犯罪になるということを考えると、反同性愛法が恣意的であると感じるでしょう。All Out (オールアウト)は、人が誰を愛するかという自由は、人権の中の基本的な要素だと信じています。

 現在、アメリカでは毎年何百万ドルという資金が真の平等の実現のために使われています。私たちのサポートを最も必要としている人たちがそこにはいます。世界の中には、最近実施された国民投票で同性婚を認める憲法改正が可決した、アイルランドのような成功例が多くあります。そんな時、祝福をすることはとても重要ですが、同時にその瞬間「私たちは誰も置き去りにしない」と声をあげる必要もあります。

 グローバルでのチャレンジには、文化的な関連性があります。セクシュアルマイノリティやLGBTQ+の権利に関する問題や議論は、世界中異なる形でそれぞれの社会に存在しており、どの国に行っても常に自分が正しいと思っていては、筋が通りません。サポートが必要な現場で活動しているアクティビストに対して効果的で本質的な価値を提供したいので、私たちが実施するキャンペーンは常に現地の団体と連携して行います。私たちは、世界中で人々の意識変革を起こしたいと思っており、 それは地元の人々の理解や変化を起こすパッションがあってこそ実現するのです。

 All Out (オールアウト)にとって大切なのは、この問題について言葉を発することは、真の平等のためだけでなく、この動きに誰しもが参加することができ、何かできることがあると思ってもらえることです。

 いつかAll Out (オールアウト)の活動が必要とされない日が来ることが実現できると思います。同性愛者であることが犯罪になる国が76もあり、その中には死刑が科されることがある国も含まれますが、自分の生きているうちにこの数字をゼロにすることができると思うのです。グローバル社会で暮らす市民は、LGBTQ+を含む誰にでも人権が認められるべきであるという決断を下し、すでに人々の意識にシフトが起こっています。私はこのシフトを毎日目にしています。そのスピードは5年前、10年前に比べても加速を見せています。

 もし私たちが#GAYISOKキャンペーンを通して、誰にでも愛する権利があることを世界中1000万人に伝えることが出来たら、メディアやジャーナリストが注目せず、政治家も議題にあげないこの問題の沈黙を破ることができるでしょう。何百万人もの人が自分らしくあることで危険にさらされる場所に暮らしている。
数日間だけでも、誰もがこのことについて考える日をつくります。

 そこで、あなたの声が必要です。なぜ誰もが人を愛する権利を持つべきであるのかと思うメッセージを聞かせてください。反同性愛法が施行されているため、このキャンペーンに参加することができない世界中80余りのラッシュの店舗に向けて、あなたの愛する権利を応援する想いを届けてください。

Andre Banks, Co-founder & Executive Director
アンドレ・バンクス(All Out代表)

All Outは性的指向や性自認によって家族や自由、安全や尊厳を奪われることがない世界をつくるため、法改正や文化的な規範をシフトする活動に従事する非営利団体です。

ALL OUTについての詳細はこちら

世界49カ国に展開しているラッシュの中でも、『愛する権利』ソープの販売、本キャンペーンの実施が犯罪になる可能性があり、実施できない国があります。その背景には、このシンプルなメッセージのこめられたソープが犯罪になる国が存在して、これこそが差別の象徴であり、LGBTの人権侵害なのです。

キャンペーンサイトTOPへ

日本での#GAYSOKAYキャンペーンについてはこちら

LGBTとは、レズビアン(同性を好きになる女性)、ゲイ(同性を好きになる男性)、バイセクシャル(異性を好きになることも同性を好きになることもある人)、トランスジェンダー(出生時に割り当てられた性別とは一致しないアイデンティティを自認する人)の頭文字をとった言葉で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称の一つ。日本労働組合総連合会が2016年、日本全国の20歳~59歳の1,000名にインターネットで実施した「LGBTに関する職場の意識調査」によると、自身がLGBT当事者であるという回答は割合として8%を占めた。

コメント (0)
0 件のコメント