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Meet the Makers: Artisan Community Art Studio(アーティザン・コミュニティ アート・スタジオ)

ギフト『サマー オブ ラッシュ』の制作に携わったアーティストたちに会いにいきました。新たな才能を見つけ、アーティストとして成長をサポートしながら、メンタルヘルスにおける問題を解決する彼らの活動とは?

 イギリス南西部ドーセット州、ラッシュのヘッドオフィスからほど近くにあるコミュニティアートスタジオを拠点とする、地域の女性とノンバイナリーの人々によるインクルーシブな団体。クリエイティブなスキルを磨き、似た境遇の人同士で交流するために人々が集まってきます。

 非営利団体 Artisan Community Art Studio(アーティザン・コミュニティ アート・スタジオ) は、芸術クラスで先生をするPauline Stanley(ポーリーン・スタンレー)と、メンタルヘルスとウェルビーイングに関する専門知識を持った地域のアーティストの集まりによって運営されています。ここで取り組まれる社会事業は、「アートが身体的、かつ精神的なウェルビーイングのためのセラピーの形として使われる安全な場所を提供する」ことを一つのゴールとし、メンタルヘルスにおいて問題を抱えていたり、学習において障がいを持ったりする地域コミュニティのメンバーに向けて日々アートセッションを提供しています。

 ラッシュとこのスタジオによるジョイントベンチャーのプロジェクトは、インドを拠点とする女性協同組合「re-wrap(リラップ)」から調達した600以上のオーガニックコットンでできた無地のKnot Wrap(ノットラップ)を、限定ギフト『サマー オブ ラッシュ』のための何度も繰り返し使えるギフトパッケージとして変身させるものでした。ハンドメイドで作られるタイダイ柄は、一つとして同じデザインは存在しません。

 

 

 アートセッションの間、染められるのを待つKnot Wrapとそれを結く紐が、晴れやかな黄色、温かい赤、フルーティーなオレンジの染色液のプールの横に山積みになっていました。眩しい日の出や野花、温かい夜の空など、夏の情景をインスピレーションに、メンバーはここ数ヶ月、様々な折り方や結き方、浸けかたを試してきました。コットンが様々な色のコンビネーションに染まっていくと同時に、それぞれが「世界に一つだけ」となる唯一無二の美しいパターンが生地の上に広がっていきます。

 

 スタジオの壁は、フォトグラフやフェルト、版画など、それまで行ってきたプロジェクトの作品で埋め尽くされていました。メンバーは部屋の真ん中に置かれた大きなテーブルに集まって、みんなで作業をします。柔らかく豊かに染め上がった数百のKnot Wrapから染め紐を解きながら、スタジオにある庭の物干し紐に、オーナメントの様にかけていきます。ここでの会話とクリエイティブな空気は自由に流れていきます。クリエイティブ集団であると同時に支え合いのネットワークでもあるこの団体では、ポーリーンとスタジオに駐在するソーシャルサポートワーカーのガイドのもと、誰もが表現したいときに表現できる環境が整っているのです。

 こうした特別なアートセッションに参加しているメンバーは、家庭内暴力や長期にわたるメンタルヘルス問題に影響を受けている人々です。このスタジオは、共に学び、自信をもち、精神的なサポートをしています。ここにいる人にとって「作る」ということに集中することは、課題で埋もれてしまう頭の中の世界から飛び出し、不安や混乱から距離を置く機会になります。

 ポーリーンはこう言います。「ここでは、それぞれ抱える問題を話すことを強要したり、聞き出したりすることはありません。大事にしているのはクリエイティビティとウェルビーイングであり、自分自身を取り繕う必要はありません。すべての人がありのままでいられるのです。人はそれぞれのタイミングで復活を遂げていきます。最初から決まった時間的な枠組みはないので、各セッションを柔軟に行なっています。ここにいる人々は良いことをしていくためにいます。自分の家や子どもたちの環境を整え、また創作活動を続けていくのです」。

 

 ファインアートの学士課程を持ち、メンタルヘルスケア施設でナースとして働いた経験のあるポーリーンは、この2つのバックグラウンドを組み合わせてこのスタジオを作りました。彼女のパッションとスキルで、身体的かつ精神的ウェルフェアにおいて人々にポジティブなインパクトを与えたいと考えたのです。彼女はこのアートスタジオを、セラピー的アートと表現します。ネガティブな状態からクリエイティブプロセスへシフトしていく中にある、傷つきやすい人々の生活を支えることを目指しているからです。

 「私たちは人々に自信を与えます。彼ら自身が作るアートを通し、前進して次へと向かうことができるのです。私たちの最終的なゴールは、アートに関するスキルを教え込むことでメンバーが独立したアーティストとして自立し、生活を前に進めてもらうことです」と、ポーリーンは言います。過去のメンバーも現在のメンバーも、ハンドメイドの作品をローカルマーケットで販売しています。自分で服やジュエリーを作る人や、学校に入ってさらに深くアートを学ぶ人もいます。どの方向に向かおうと、それぞれ自分の中に見つけたばかりのパッションを探求しているにちがいありません。

 

 限定ギフト『サマー オブ ラッシュ』のためにデザインされた作品は、特別な社会基金となりました。スタジオでの活動以外に、メンバーや子どもたちが一緒になって、ビーチでキャンプやピクニックをしてのんびりする時間を設けることができたと言います。

 クリエイティビティから始まり、マインドフルネスに繋がるアート活動が、最終的に素敵な贈り物という形で一つの集大成となるギフト『サマー オブ ラッシュ』は、様々なひとの想いを繋げ続けていきます。ギフトを受け取った人は幸せな香りで包まれ、贈った人は、そこにいる作り手の暮らしをサポートすることに繋がるのです。

 

> 作り手の想いがつまった『サマー オブ ラッシュ』はこちらから

 

#LushGift

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