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Vegan Life #2: ヴィーガン × ライフスタイルクリエイター

11月1日は世界ヴィーガンデー。本連載は、NPO法人ベジプロジェクトジャパン代表の川野陽子氏がヴィーガンをライフスタイルの中に取り入れながら生きられている方にお話を伺い、人生の中に加わる深みや面白さを探っていくシリーズ企画です。

【Vegan Life連載 全4回はこちら】
Vegan Life #1: ヴィーガン × クイアスペース
Vegan Life #2: ヴィーガン × ライフスタイルクリエイター 
Vegan Life #3: ヴィーガン × 写真家
Vegan Life #4: ヴィーガン × 映像クリエイティブ

 第2回はモデルとしても活動を続け、今をときめくライフスタイルクリエイター、LinaさんのVegan Lifeをお届けします。

 スペイン人のお母さんと日本人のお父さんをもつモデルのLinaさん。ベジタリアン界の噂によるとLinaさんがヴィーガンだと知り、私は勝手に親近感を覚えました。Linaさんが発信しているというインスタグラムを覗いてみると、もう、彼女の可愛さだけではなくハッピーオーラにやられました。なんて素敵な子でしょう、と思っているとなんと偶然会えたのです!東京ではベジタリアン・ヴィーガンのイベントが年に数回開催されるのですが、そこで彼女と遭遇。話しかけてみると柔らかい物腰で自然体、笑顔の素敵な方でした。そんな彼女とヴィーガンについて色々話してみたいと思い、今回インタビューさせてもらう時間を頂くことができました。

 

Linaさんのインスタグラム、拝見してます。素敵ですよね!

 ありがとうございます!インスタグラムの投稿は出来る限り毎日更新するようにしています。自分のインスタグラムでは制限がなく伝えたいことを好きなように表現できるので、自分の世界観を大事に発信するようにしています。

 

―表現として大切にしていることを教えて頂けますか。

 私、実は2年前の16歳のころに摂食障害を患っていました。鬱で毎日人生のどん底にいるように感じて、生きる希望もなくて。その時の私は食事をしても美味しいとさえ思うことができませんでした。そんな状況だったのに、たまたまインスタグラムで見つけたある方のごはんの写真に「美味しそう!食べたい!」と、とても久々にお腹が空いたのです。私自身もとても驚きました。その投稿者の方が投稿している写真は、どれも本当に魅力的で美味しそうで、今すぐに食べたいと思うものばかりでした。

 写真が私の人生を変えてくれました。だから私も、私の発信を通して誰かの力になれたらと思い、今はSNSの力をメインに活用しています。私の写真やメッセージを見てくれる人が元気になれるように、ポジティブな発信をすることを心がけています。文章も、一生懸命良いエネルギーをいっぱい込めて書いています。

 

―投稿を見ている人を元気づける優しいメッセージを発信されていますが、どこから情報を吸収したりインスピレーションを得ていますか。

 国内外での実経験を基盤にしながら、ヴィーガンやライフスタイルに関しては私が辛い時にたくさんモチベーションをくれたYouTubeやインスタグラムが多いです。主に海外の方が発信している情報やドキュメンタリーなどです。摂食障害を患っていたときに「今の私はスペインに滞在しないといけない」と直感で感じました。その直感を信じ、家族に理解してもらって、母の母国であり、私にとって第二の故郷であるスペインのバルセロナでの生活を始めました。その時期にヴィーガンという生き方を知ったのですが、スペインではヴィーガンを選ぶ理由もよく知られているし、どこにでもヴィーガンの食べ物がありました。日本では見ない風景でした。海外から知ることのできることはたくさんあるので、英語やスペイン語で調べて情報を入れるようにしています。

@lina3336

 

―Linaさんがヴィーガンになって、それを続けている理由を教えて頂けますでしょうか。

 心身ともにボロボロだった16歳だった私が、なんて美味しそうなお料理だろうと思って吸い込まれた写真には“vegan”と書いてありました。その時にヴィーガンということばを知り、ヴィーガン料理はとてもカラフルで、なにより「本物の食べ物」に見えました。そのときの私に一番必要なものだと感じたんです。

 それから、ヴィーガンについて自分で調べ始めました。インターネットで調べたり本を読んだりして、動物、医学、地球の3つ視点で特に勉強しました。動物が畜産業の中でどの様に生まれて扱われて食品として届くのか、初めて知ったときは信じられないと思いました。とてもびっくりしました。そしてヴィーガンの正しい食生活やライフスタイルは、体だけでなくて結果的には地球環境にもとっても強い影響力があることを知りました。

 私は小学生の頃から地球が大好きで、地球や動物のために何かしたいと思っていたので、地球や動物そして人間に対してのヴィーガンのメリットを知ったときに、ヴィーガンという生き方は、私の体にも魂にも一番しっくりくるライフスタイルだと気が付きました。それからずっと、ヴィーガンの良さを発信したいと思っていますし、それを人生のポリシーにして生きていたいと考えています。

 

―インスタグラムでの発信に対してフォロワーからの反応はいかがでしょうか。

 たくさんの方がメッセージで思いを伝えてくれます。例えば、私のインスタグラムをきっかけにヴィーガンになったという方も多く、「人生が変わった!」「もっとポジティブになって身体の調子が良くなった!」といったメッセージを受け取ると、心から嬉しくてモチベーションになります。私は、ヴィーガンのライフスタイルを押し付けることをしたいわけではなくて、自分はそういう選択をしていることや生き方をしていることを、選択肢や可能性として表現しているだけです。その発信を通して、みんなの中で本当に大切なのものは何かって気づいてくれると良いなと思っています。何が正しくて何が一番いいのが良いのかなんて分からないけど、選択肢としてこんな生き方もあるって知ってもらえたら嬉しいです。

 

―Linaさんの投稿にあるメッセージには環境問題や食べ物、個人の内面のこと等、多様なことに触れていますが、根本にある一貫している部分って何でしょうか。

 私自身が摂食障害と鬱を経験してヴィーガンと出会ってヴィーガンでいる今、思うことは愛が一番大事だということ。Love & Peaceです。これを伝えるために、まずは自分自身が一番幸せで心も体も健康でいることを大切にしています。幸せな私や自分を愛することをシェアしていきたいです。

 私自身、ベジタリアンでさえ他人事でした。どんな人もどんなことも、何かを知ったり自分が変わったりするにはきっかけが必要ですよね。私にとってはそのきっかけは摂食障害と鬱でした。だからそのことも話して向き合って、自分次第でこんなに幸せに生きられるんだよって伝えたいし、私の発信を見た人たちの何かのきっかけになって、みんなで一緒に愛に向かえたら嬉しいと思っています。

 

―ヴィーガンの1人としてどんな社会を望みますか。

 私にとってLove & Peaceが一番大事なので、そのために繋がりを大事にして直接話して、一人ひとりが生きることを楽しんでいられる社会。動物も人もみんなハッピーで平等で笑っていられる世の中になれば良いなと思います。

 そして小さくてもすべての消費は「投資」だと思っています。自分が選ぶものは将来を作ることに繋がっていくので、みんなで良い選択ができるようになれば良いですよね。たとえば安いから良いという考え方ではなくて、動物実験をしていないものなど動物のためにお金を使うこと。それって人間も動物のためにもなると思います。

 

―最後に、Linaさんのこれからしたいことや夢を教えてください!

 発信をたくさんの方が聞いてくれる人になりたいと思います。そのために少しでも影響力のある存在になりたいです。モデルをしている理由もこれです。私は将来の夢という職業が特になくて、ただただ平和に家族や友達に囲まれてハッピーに暮らせたらいいなと思っています。でももっと言えば、海も山もある自然の中で暮らしたいですね。東京は自然が少なくてみんな忙しくて、周りの目を気にしながら大切なことを忘れてしまいそうな雰囲気があると思います。だから将来は、大きな庭のある家で保護した動物たちも一緒に暮らして、畑を作って自給自足の生活をしたいです。近所の人とホームパーティーをして家族も一緒に楽しむの。他の動物も植物も人間もみんな一緒。平凡だけど毎日が豊かで、幸せにヘルシーな生活を楽しんで、それを常に発信していきたいなと思います。だから、''ライフスタイルクリエイター'' かな!

<取材後記>
 LinaさんはLove & Peaceが一番大事なことと度々お話しされましたが、彼女自身が愛に溢れそれを体現していました。自身が過去に辛い経験をして今があるということに感謝して「私も救われたから恩返しをしている」と言いながら、誰かのことを思い活動を続けるLinaさん。人間も動物ということを忘れずに、人間らしく幸せにいられることを伝え続けています。Linaさん本人は人生が短いことに焦っているそうですが(若いのに!)、それくらい毎日を楽しみながら一生懸命生きられています。外見も美しいのですが、Linaさんの心の優しさに触れると彼女の魅力がより一層深まりました。優しい気持ちや幸せの温かさで世の中が作れたらなんて素敵なことだろうと想像しますし、彼女と話しているとハッピーで変わる未来があるのだと思えました。 

川野陽子

 

<プロフィール:Lina>
1999年東京都生まれ、5人兄弟の末っ子。2015年『THE NEXT ASIACROSS MODEL AUDITION 2015』審査員特別賞受賞。2017年、Veganレシピ集電子書籍『Sweet your soul』を出版。Veganレシピ集電子書籍第2弾『Nourish yourself 』やオリジナルエコバッグをウェブサイトhttps://loveforall.official.ec/ にて発売中。

<撮影協力: KO-SO Café>
このインタビューは、東京都渋谷区にあるヴィーガンで加工食品も使わないヘルシーなお店、KOSO Caféにご協力いただきました。Linaさんが飲んでいるのは、KO-SO Café中村利恵プロデューサーが勧める「植物エキス発酵ドリンク」。
Address: 東京都渋谷区東3-25-3
Web: https://www.ko-so-cafe.jp/

Photo credit: Patrick Lopez Jaimes

【Vegan Life連載 全4回はこちら】
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11/5/2018

Vegan Life ヴィーガン×ライフスタイルクリエイター 吉村リナ ベジプロジェクト
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